悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年03月13日(月) 03時00分

医療事故報告の3割、個人情報理由に年齢・性別伏せる読売新聞

 医療事故の再発防止のために、日本医療機能評価機構(東京)が収集している事故報告のうち、患者の性別、年齢という基本情報が伏せて報告されるケースがともに全体の3割近くに上っていることが同機構のまとめでわかった。

 基本情報の不足によって、「事故の背景を分析するのに支障をきたしている」(同機構)という。個人情報保護法の理解不足などがあるとみられ、厚生労働省は医療機関への指導を強化していく方針だ。

 国公立病院や大学病院など計272医療機関は2004年10月から、医療事故で患者が死亡するか、障害が残った場合などには、医療法に基づいて第三者機関である同機構へインターネットで報告することが義務付けられている。

 報告内容は、事故の発生場所や処置内容、ミスをしたのは医師か看護師かなど計25項目。専門家が分析し、事故が起きやすい状況や防止策などを公表している。昨年末までの1年3か月間に1338件が報告され、うち178件で患者が死亡していた。

 全報告のうち、患者の基本的な情報が記入されていなかったケースは、「年齢」359件(26・8%)、「性別」398件(29・7%)、「入院・外来の区分」275件(20・6%)、「入院期間」378件(28・3%)などに上った。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe6000/news/20060313it01.htm