悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年02月27日(月) 19時38分

未公開株のトラブル急増 相談件数、前年度の4倍近くに産経新聞

未公開株のトラブル急増 相談件数、前年度の4倍近くに

 株式の新規上場ブームが続く中、市場に流通していない未公開株の取引をめぐるトラブルが急増していることが27日、東京都消費生活総合センターの調べで分かった。2001年度に寄せられた相談件数はわずか4件だったが、その後は年々増え続け、05年度(今年1月までの途中集計)は363件と前年度の4倍近くに達している。

 未公開株は「上場後に確実に値が上がる」との思惑などから、特に個人投資家らに人気が高い。詐欺まがいの勧誘をする違法業者もあり、同センターは、正規の証券会社から購入するよう呼び掛けている。

 同センターによると、未公開株をめぐっては「上場後に必ず上がる」「近く上場予定の株を買いませんか」などの誘い文句で購入させる手口が多い。中には未公開株を1000万円近く購入したが値上がりしていないケースや、上場していないなどのケースがある。

 新規上場予定の未公開株は通常、証券会社を通じて応募。抽選で当たった投資家が入手できるほか、株主と相対取引で購入が可能だ。金融庁に証券業登録していないブローカーを通じた売買は認められていないが、違法販売する業者が警察に摘発される例も目立つ。

 野村証券金融経済研究所の調べでは、2004年は新規上場した171銘柄のうち、上場後に初めてついた株価である初値が、個人投資家らへの公募価格を下回ったのは7件。05年は159銘柄が上場し、値下がり株はわずか4件しかなかった。

 ただ大手証券幹部は「株価は必ず上昇するわけではない」とした上で、「トラブルを防ぐには、株式投資が必ず自己責任を伴うことを再認識する必要がある」と指摘している。(共同)

(02/27 19:38)

http://www.sankei.co.jp/news/060227/sha091.htm