悪のニュース記事

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2006年02月22日(水) 00時00分

浮気、暴力…離婚の危機読売新聞

 40代男性、結婚して20年以上になります。数年前、職場の女性との関係が妻にばれました。妻に責められる毎日に、離婚を考えるようになりました。妻はやり直そうと言ってくれ、両親も含め、何回も話し合う機会がありましたが、私は聞く耳を持ちませんでした。

 やがて、妻の逆襲が始まり、彼女に慰謝料を請求しました。彼女は退職し、私の心も冷めていきました。

 その後一時、妻子と別居しましたが、今は父親の説得で再び同居しています。しかし妻は何の世話もしてくれません。暴力に訴えましたが言うことを聞きません。もうすぐ家を出ると言います。妻の両親に手紙で謝罪しましたが、返事は「娘の好きなようにさせて」で、がっかりしました。離婚裁判で、慰謝料だの生活費だの言ってくるでしょうが、払いたくありません。

 一度の過ちが、時間をかけても解決しないのはなぜでしょうか。妻がやり直そうと少しでも思うなら、受け入れます。どう結論を出せばいいでしょうか。(福島・G男)

 あなたは、妻とのやり直しを期待しているようですが、「覆水盆に返らず」のことわざのとおり、それは無理ではないでしょうか。

 「一度の過ちなのになぜ?」とお思いでしょうが、ここまでもめたのは、あなたが不貞行為をされた妻の心の傷の深さを理解しようとしなかったからだ、と思います。あなたは妻の両親には謝罪したそうですが、妻に心から謝ったことはあるのですか?

 しかも、何度もやり直す機会が提供されたのに、あなたは聞く耳をもたないばかりか、暴力で妻を従わせようとした。あなたの心の底には、妻を一段下に見た思い上がりがあるような気がしてなりません。それでは妻の気持ちがあなたから離れてしまうのも当然で、もはや妻を振り向かせるのは難しいでしょう。

 あなたの場合、裁判になれば、嫌でも財産分与・慰謝料などを払わなければなりません。これ以上傷つけ合うより、離婚の話し合いに応じる方が賢明だと思います。二人ともまだ40代、別々に新たな人生をやり直したらいかがですか。

 (土肥 幸代・弁護士)

http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/danjo/20060222sy31.htm