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2006年02月21日(火) 01時35分

オウム・松本被告の鑑定書公開「精神病の水準にない」読売新聞

 オウム真理教の松本智津夫被告(50)(1審・死刑)の控訴審で、東京高裁(須田賢裁判長)は20日午後、同被告の訴訟能力を認めた精神科医の鑑定意見書の内容の一部を明らかにした。

 鑑定書は、松本被告は拘禁反応(長期拘置による精神の異常)の状態にあることを認めた上で、「訴訟をする能力を失っていない」としている。

 約90ページの意見書は、松本被告の現状について、「拘禁反応の状態にあるが、精神病の水準にはない」と判断。会話に応じないことについては、回復可能な認知症による「無言状態」と指摘し、「コミュニケーション能力はある」と結論付けた。また、松本被告には「強い無罪願望があり、訴訟を進めることを望んでいない」とも指摘した。

 同高裁は、検察、弁護側双方に鑑定意見書に対する意見を求めた上で、松本被告の訴訟能力について、司法判断を下す。一方、これまで2人だった弁護団には、今年になって3人の弁護人が加わった。

 笠間治雄・東京高検次席検事の話「今回の鑑定結果は当然の結果。控訴趣意書が期限内に提出されなかったことを踏まえ、審理の早期終結に向け努力したい」

 松下明夫、松井武両弁護人の話「140回以上、被告に会っているが、意思の疎通を図れたことは一度もない。極めて非客観的で恣意(しい)的な鑑定結果で、明らかに誤り。今後、鑑定人への尋問を行うよう求めていく」

http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4900/news/20060220i216.htm