悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年02月17日(金) 00時00分

外の女性にばかり優しい夫読売新聞

 70代の自営業女性。結婚して50年たちます。

 結婚後夫の実家に初めて行ったとき、夫は同級生の女性と外泊し、帰ってきませんでした。別の女性に、私の目の前で健康器具をプレゼントし、そのまま彼女を家に送って行ったこともあります。夜遊び先で知り合った女性を夜中に連れてきて、酒の用意をさせたこともあります。

 つい最近も、夫に女性がいることがわかりました。夫は「30年来のつき合いで、物心両面から助けてくれた。いつも笑顔で優しい人だ」と言いました。

 私は何十年もの間、睡眠時間は5時間くらい、無休で働いてきました。旅行に行ったこともなく、夫婦二人で撮った写真もありません。

 あと何年も生きられない私です。努力を認めてもらうにはどうしたらよいでしょうか。暴言ばかり吐かないで、一度でいいから、彼女たちに接するように、思いやりがほしいと思うこのごろです。(神奈川・O子)

 ご相談のお手紙を読んで、何だか切なくなりました。あなたは、がんばり屋さんで、ひたすら、がんばってしまったのですね。思うに夫は、そんなあなたに甘えてきた。甘える夫が、あなたには、いとしかったのではありませんか?

 だからこそ、50年も、結婚生活を続けてこられたのではありませんか。

 うらみつらみが、あれこれ出てくるのは、わからないでもありませんが、今更どうしようもない。あなたは夫があなたの努力を認めてくれればよい、とおっしゃる。たまには優しい言葉をかけてほしい、と望む。

 いっそ、ストライキをなさったらどうでしょう。がんばることを、やめてしまうのです。働くのをよして、好きな所に旅行に出る。あなたが働いて得た金ですから、大いばりで使ってよいでしょう。夫が暴言を吐くなら、こちらも負けずに応じる。黙っていることはありません。それでこそ夫婦です。不満は夫にぶつけるべき。多少は気がすむはず。少しは夫を、おどしなさい。

 (出久根 達郎・作 家)

http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/danjo/20060217sy31.htm