悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年02月07日(火) 00時00分

離婚し好きな人と再婚したい…30代主婦読売新聞

 30代の主婦。就学前の子どもが2人います。

 夫は仕事が忙しく、すれ違いが続いています。無口で愛情表現も苦手です。月2回ほどの休日は昼まで寝て、買い物に行く程度です。子どもはかわいがっていますが、旅行などには連れていってくれません。

 寂しい思いをしていたところ、近所にある会社の新入社員と知り合いました。彼が、私と子どもを養えるようになったら、夫と離婚しようと話し合っています。その後何年かしたら彼と結婚するつもりです。

 彼は10歳下、アクティブで話題も豊富。「ママ」ではなく名前で呼ばれ、生き返る気がします。外見も夫と正反対。私の理想です。

 ただ、問題は子どもの親権です。一方的に私が悪いのに、引き取れるでしょうか。仕事が忙しい夫には、現実的に養育は無理だと思います。新しい人生に、子どもも連れて行きたいのです。親権が取れないなら、離婚の話は白紙に戻します。(東京・A子)

 あなたの場合、子どもの親権よりも、夫と離婚できるかどうかの方が問題です。

 つまり、好きな人ができたという身勝手な理由では、夫が離婚に応じてくれないときは、裁判を起こしても離婚できる可能性は小さいでしょう。なぜなら、裁判では、家庭を破壊した責任のある者からの離婚請求は、原則として許されないとされているからです。

 従って、夫とよく話し合って、離婚に同意してもらうことが先決です。そのためには、何もかも捨てて、夫への償いを果たす覚悟が必要でしょう。

 親権に関しては、合意できなければ、家庭裁判所が双方の生活や経済状況を調査して、親権者を決めてくれます。その場合、子の福祉や利益を優先して判断するので、離婚につき責任があるあなたでも、子を育てるのに適していると認められれば、親権者になることは可能と思います。

 ただ、道ならぬ恋には多くの犠牲と困難が伴います。軽率に夢を追わず、若い彼がそれに耐えて愛を貫けるのか、慎重に見極めることが肝要でしょう。

 (土肥 幸代・弁護士)

http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/danjo/20060207sy31.htm