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2006年01月31日(火) 00時00分

米で定着 “硬派”なブログ読売新聞

 大手ポータルサイトの米国版「ヤフー」のニュース検索メニューが、しばらく前から「ニュース」から「ニュース&ブログ」と表示されるようになった。まだ過渡的な試みのようだが、探したいニュースのキーワードを入れると、一般メディアのニュースと格差は付けられながらも、政治や経済分析の専門系を中心にブログのリストが表示される。

 ブログの台頭もついにここまで来たか。米国でもウェブのサービスとしてすっかり定着し、情報源としても独自の地位を確立したようだ。

 米国のブログも、基本的には日本と大差はないのだが、政治と報道という硬派な環境の中で発展した歴史を持つ。

 米国では2000年ごろから、政治や経済などで独自の情報発信を行うブログ形式のサイトが人気を集め出した。04年の大統領選では、選挙活動の監視と中傷合戦の双方に利用され、政治的影響力が注目されるようになる。

 さらにCBSテレビによるブッシュ大統領の軍歴疑惑報道やCNN幹部のイラク駐留米軍発言をめぐり厳しい追及を展開、キャスターや幹部を辞任に追い込んだことで、既存メディアの対抗軸としての存在感を増した。ホワイトハウスの記者室に入会し、報道各社の動きを実況するというゲリラ的なブログも登場し話題を呼んだ。

 米国ではワシントンを中心にニュースレターやファクスレターを個人で発行する政治分析の専門家がいる。こうした一群とその予備軍が、発信手段をブログに変えたと見ることもできる。運営主体も、新興ジャーナリズムとして設立された政治色の強いものがあったり、大手のサービスに属さず、すべて自分で独立運営する老舗ブログなどもある。

 折しも日本ではライブドアに検察当局の捜査の手が入り、米国でも多く取り上げられた。米国のブロガーは一連の騒動をどう見るか?(ワシントン 笹沢教一)

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/kougengaku/20060131nt03.htm