2006年01月16日(月) 22時32分

松本被告の訴訟能力「現時点でなし」精神科医が意見書（読売新聞）

　オウム真理教の松本智津夫被告（５０）の弁護団は１６日、精神科医の野田正彰・関西学院大教授が「松本被告は意思疎通できず、現時点で訴訟能力があるとは認められない」との意見書をまとめたことを明らかにした。

　弁護団は近く、この意見書を東京高裁に提出し、改めて公判手続きの停止を求める。

　野田教授は弁護団の依頼を受け、６日に東京拘置所で松本被告に面会。意見書は、「病院に移し、早急に治療を行うべき。その後に審理を再開するほうが、詐病かどうか議論するより実用的だ」と指摘している。

　弁護団の依頼を受け、松本被告に面会した精神科医は野田教授で４人目。いずれも松本被告の訴訟能力に疑問を呈している。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4900/news/20060116i315.htm