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2005年10月27日(木) 02時55分

「末期がんに効く」商品販売 「メシマコブ本」も立件へ産経新聞

アガリクス本関連出版社 薬事法違反の疑い
 医薬品でないアガリクス商品を「末期がんに効く」と書籍で違法広告した史輝出版による薬事法違反事件で、同社の関連出版社「ライブ出版」(東京都)が別のキノコ「メシマコブ」の商品も同様に書籍で違法に広告した疑いが強まり、警視庁は二十六日、ライブ出版の幹部らを同法違反(未承認医薬品の広告など)の疑いで立件する方針を固めた。架空の体験談や、医師の監修で書籍を権威づける点は史輝出版のアガリクス本と類似しており、効能を書籍でうたって商品を販売する悪質な「タイアップ商法」の全容解明を急ぐ。
 警視庁は、本を通じてメシマコブ商品を販売した都内の健康食品販売会社の関係者や本を監修した甲府市の外科医(69)も同法違反容疑で立件する方針。
 生活環境課の調べでは、ライブ出版の幹部らは平成十五年五月に出版した書籍「水溶性メシマコブで末期ガン早期消滅II」で、メシマコブ商品についてがんへの効果をうたった疑いが持たれている。アガリクス本と同様、問い合わせ先として電話番号が記載され、電話をかけると健康食品販売会社につながる仕組みになっていた。
 書籍で紹介された体験談も、大半が他の文献を参考にして書いたとみられる。監修者の外科医は産経新聞の取材に、勤務する病院を通じて「警視庁の捜査を受けておりコメントできない」としている。
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 東京地検は二十六日、薬事法違反の罪で、史輝出版課長の山辺泰郎(45)と、アガリクス商品を販売した健康食品販売会社「ミサワ化学」社長、三沢豊(58)の両容疑者と、法人としてのミサワ化学を起訴した。
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 ■体験談捏造、悪質な違法広告
 「確実にがんを消滅させるアガリクス」などとする書籍が、薬事法で禁じられた未承認医薬品の広告にあたるとして「史輝出版」幹部らが起訴された。出版物を広告とみなして公訴が提起されるのは全国で初という。
 捜査幹部は「医学的根拠の希薄な『バイブル本』を、出版社とメーカーが“タイアップ”出版して巨額の利益をあげていた営利至上主義的な悪質事件で、本を信じて治療が遅れ死亡した人もいる」と指摘する。
 刑法では公共の利害に関する事実を公益を図る目的で公表し、それが真実であるとの証明があった場合は刑事罰を科さないと定めているが、出版物をめぐっては平成七年、月刊誌「噂の真相」編集長(当時)が名誉棄損罪で在宅起訴(有罪確定)されたほか、今年七月には兵庫県の出版社「鹿砦社」社長が“告発本”の名誉棄損容疑で逮捕、起訴された例がある。
 捜査当局には憲法で保障する出版の自由を侵さないか常に慎重な判断が求められるが、問題の書籍はがんが治癒した患者の体験談を捏造(ねつぞう)しており、今回は違法な広告として罰することが公共の利益にかなうと判断したとみられる。(浅野英介)
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 《メシマコブ》 日本、中国に分布するタバコウロコタケ科のキノコで、中国語名は「桑黄」。健康食品として俗に「免疫力を向上させる」「がんを予防する」といわれるが、国立健康・栄養研究所は「ヒトでの有効性についてはデータが見当たらない」。安全性についても「大量に摂取すると下痢や嘔吐(おうと)を引き起こす可能性がある」と指摘している。
(産経新聞) - 10月27日2時55分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051027-00000019-san-soci