2005年10月01日(土) 17時01分

リフォーム詐欺：県内初の業者逮捕　被害男性「一部でもお金を返して」　／滋賀（毎日新聞）

　「せめて一部でいいから払ったお金を返してほしい」——。不要なリフォーム工事をしたとして、大津市京町３の「西日本基礎京滋有限会社」の元社員３人が、詐欺と特定商取引法違反の疑いで逮捕された３０日、約３２０万円の被害に遭った東近江市の農林業の男性（７６）は訴えた。相手の人の良さにつけ込んでうその指摘をし、調湿剤や換気扇などを売り付ける手口。悪質リフォーム工事での逮捕者は県内初で、県警生活保安課などは余罪があるとみて追及する方針だ。【斎藤和夫、高橋隆輔】
　逮捕された▽大津市京町２、無職、中原高史（４０）▽守山市勝部３、会社員、遠藤泰治（３３）▽奈良県生駒市小瀬町、同、藤阪武（４０）の３容疑者のうち、遠藤容疑者は容疑を認めたが、中原容疑者は「詳しいことは後で話す」、藤阪容疑者は「工事はしたが契約についてはわからない」と、否認しているという。
　同課によると、３人は木造住宅を狙って訪問。排水管の洗浄を１万〜１万５０００円で行い、「洗浄水が床下に入った」などと口実をつけて床下に入り、検査をしたように見せかけていた。
　男性によると、「材料費だけで、工賃は無料にしておく」と勧誘され、調湿剤や換気扇、ステンレス金具などの工事を契約。請求額のうち２００万円を３月１８日に支払った。一部を払わなかったのは、「怪しいと思った」ためだが、その後、３回にわたり催促されたため、残金を支払ったという。

１０月１日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051001-00000312-mailo-l25