悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2005年09月16日(金) 00時00分

ネットの闇『何でもやります』 殺人請負サイト事件 東京新聞

 不倫相手の妻の殺害依頼事件で、暴力行為法違反容疑で逮捕された東京消防庁渋谷消防署の救急隊員河口絵里子容疑者(32)がアクセスしたインターネットのサイトは、「殺人問題」「不倫関係」「金銭問題」「ストーカー」など多様なトラブルの相談に応じると宣伝していたことが分かった。「戦略アドバイス費一万円より」「代行費十万円より」などとし、電話番号やメールでの連絡方法を明記。河口容疑者は昨年十一月にサイトの連絡先に電話で相談していた。

 「真剣にお悩みの方、安心してご相談ください。解決へ導きます」−。河口容疑者はこの“殺人請負サイト”を見て、申込費用を皮切りに数百万円を管理者に支払った。管理者から紹介を受けた自称探偵業田部孝治容疑者(40)=同容疑で逮捕=からは、殺害計画を実行するため「細菌散布着手代」「スタンガン代」などの名目で次々に現金を要求されたという。

 ネット事情に詳しいフリージャーナリスト渋井哲也さんは「自分が実行できないことでも、ネットなら軽い気持ちで依頼できてしまう」と指摘。犯罪代行や違法求人のサイトは三、四年前に出現し始めたという。

 匿名性を悪用し、“闇サイト”を通じて殺人を依頼し、実際の殺人事件に発展した例もある。名古屋市中川区で今年四月、会社員男性(51)が殺された事件では、妻(48)が出会い系サイトにあった「何でもやります」との書き込みを見つけ、これを書いた工務店従業員の男(41)に報酬を支払って殺害を頼み、殺害が実行された。

 警視庁は、こうした殺人請負をはじめ、架空口座や薬物などの売買といった有害サイトを見つけると、接続事業者に削除を要請している。しかし、河口容疑者が利用したサイトには「殺人」の文字はあるものの、具体的に「殺人を請け負う」とは明記されていなかった。捜査幹部は「犯罪に直結するかは直ちに判断がつかず、表現の自由との兼ね合いで削除を依頼できないケースが多い」と言う。

 同庁は昨年七月から今年八月までに、約四千六百件の有害サイト情報をネットの検索事業者に提供。例えば「殺人」などのキーワードを入力しても、有害サイトが表示されないようにしている。だが、「月々百件から五百件の新たな有害サイトが確認される」(捜査幹部)のが現実だ。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050916/mng_____sya_____007.shtml