2004年12月15日(水) 12時05分

「反省ない」と少年に実刑　大分のコンクリート詰め殺人（産経新聞）

「反省ない」と少年に実刑　大分のコンクリート詰め殺人

　大分県日出町の会社員、時松宣吉さん＝当時（２８）＝に集団で暴行を加えて殺害し、コンクリート詰めにして海に遺棄したとして殺人などの罪に問われた少年（１９）の判決で、大分地裁の鈴木浩美裁判長は１５日、求刑通り懲役５年以上１０年以下を言い渡した。

　判決理由で鈴木裁判長は「被告は被害者と直接関係がないのに、自分と親しい共犯者に因縁をつけたというだけで犯行に加わった」と動機を指摘。「共犯者の間では首謀者に次ぐ発言力があり、事前の謀議でも中心的に発言。真摯（しんし）に反省しているとは認めがたい」とした。

　判決によると、少年は犯行を首謀した村上隆章被告（２９）＝公判中＝に誘われ、２００３年６月２０日未明、自宅アパートにいた時松さんを連れ出し、暴行して殺害。遺体をコンクリート詰めにして、福岡県豊前市の港に遺棄した。

　同事件では、殺人や死体遺棄罪などで男女８人が起訴された。殺人罪で判決を受けたのは少年が初めて。（共同）

(12/15 12:05)

http://www.sankei.co.jp/news/041215/sha037.htm