2004年11月25日(木) 00時00分

国民年金過払い返還の不審な封書相次ぐ（山形新聞）

　実在しない団体が国民年金の過払い分の返金を求める不審な封書が、県内の年金受給者49人に対して届いていることが24日、山形社会保険事務局の調べで分かった。今回の不審文書は、80円切手と返信用封筒が同封されるなど手が込んでいるが、実害は出ていない。同事務局は無視するよう求めている。

　同事務局によると、封書に同封された文書は「国民年金保険料金払い戻し請求通達書」と題し、「年金額に誤りがあり、過払い分を返還してもらわないと年金の支給を停止する。至急、当局まで連絡してほしい。切手はなくさないようお願いする」などと書かれている。

　団体名は「社会保険庁特殊法人　日本国民財務団」と、実在しない団体名が明記されていた。封書は山形市周辺を中心に県内全域に届いており、20日付の東京中央郵便局の消印が押されていた。

　80円切手が同封されていたため、同事務局が警察に問い合わせたところ、「切手は金券の部類になるが、不法行為であるため、返還に応じる義務はない」との回答を得たという。

http://www.yamagata-np.co.jp/kiji/20041125/0000003751.html