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2004年10月28日(木) 15時31分

「検索」をテーマに全員で会議する「無敵会議」第10弾〜検索をより便利に、これまで不可能だった検索を可能に〜impress Watch

写真:インプレス    10月27日、ユーザー全員参加型の会議形式イベント「無敵会議」第10弾が開催された。今回は「Yahoo! JAPAN」を運営するヤフーの協力を受け、検索をテーマとした「検索会議」が六本木ヒルズで行なわれた。

 無敵会議は、サイト「百式」を運営する田口元氏、「Passion for the Future」を運営する橋本大也氏が共同で開催するイベント。会議は「無敵のビジネスパーソンを目指す」というテーマに基づいて毎月開催され、それぞれの分野の専門家によるレクチャーと全員参加型の会議で構成される。

 主催者の1人である田口氏は無敵会議について「基本は知的交流の場」とした上で、「単なる名刺交換だけではない交流の場を作りたい」とイベントの趣旨を説明。「異業種交流会のようなイベントでは、見た目などの要素で相手を見てしまうこともあるかもしれない。お互いがアイディアを出し合うことで作り出せる“人との交流”をメインに考えている」と語った。

■ あらゆるものが自動記録されて検索できる世界60億総検索時代に突入

 会議の冒頭では、事前に参加者へ出題していた「Yahoo! JAPANが2005年元旦にリリースすると噂されている、『10番目のダイレクト検索』の入力方法と、表示される結果(※あくまで出題のための想定)」の回答から、田口氏と橋本氏が5つをピックアップして紹介した。

 橋本氏は「ソーシャルネットワーキングサービスと連動して、キーワードの後ろに“詳しい人”と入力することでキーワードに詳しい人物を検索する」「捨てたいゴミの名前のあとに「“の分別”」と続けることでゴミ分別を判別する」といったアイディアを紹介。田口氏は「CM商品や企業名に“の曲”などと入力して楽曲情報を表示」「氏名入力で姓名判断」「わからない漢字の読み仮名検索」といったアイディアを選んだ。

 続いて橋本氏は、自身が注目する検索技術をサイトの具体例を交えながら紹介した。橋本氏はまず「タイムリーな話題かもしれない」として、過去の地震や台風、気象情報の検索サイトを紹介。そのほかにも音楽の波形から楽曲情報を検索するソフト、人の顔を認識する技術などを次々に説明していった。

 これらのさまざまな検索技術を踏まえて橋本氏は「あらゆるものが自動認識され、記録され、関連付けられ、検索されてしまうという世界60億総検索時代に突入する」との見解を披露。「本日の結論は“検索されてしまうから”悪いことはしないようにしよう」とまとめ、会場の笑いを誘った。なお、橋本氏が会議で紹介したサイトは、橋本氏のブログ「Passion for the Future」でも紹介されている。

■ 「今まで不可能だった検索」を可能に

 田口氏は「ユーザー側から使い勝手の面で見た検索はどうなっていくか」とのテーマを挙げた後、検索技術を「検索の効率化」「今まで不可能だった検索」に分類しながら説明していった。

 検索の効率化という面では、検索結果をエクセルデータのようにソート・並び替えできる「Snap.com」、気に入った検索のイメージ画面を、雑誌の片隅を折って目印をつける「ドックイヤー」状態で表示できる「Viewpoint」などを紹介。国内ではRSS検索の「FeedBack」「Bulkfeeds」などが挙げられた。

 「今まで不可能だった検索」に移る前に田口氏は「“効率化”と“不可能だった検索”の中間的な技術」を紹介。自分が現在行なっていること、例えばメールを書いている時であればそのメールの内容に関連した情報を自動で検索する「Blinkx」、書籍のバーコードからAmazonの書評を検索する「R-code」などを紹介した。

 従来不可能だった検索例では、「言語以外の検索」として、正面・側面・上面と3つの視点から書いた2Dの絵を元に3D検索する「3D Model Search Engine」などを紹介。また、「検索することでアイディアを支援してくれる方法」として、興味のあるキーワードを複数入力することで、キーワードを組み合わせた検索結果を結果をマトリックス的に表示する「Search Grid」機能を提供する「FIND FORWARD」を紹介した。

■ 鉄人が教える検索の超絶テクニック

 主催者2人による検索技術の紹介ののち、ヤフーのリスティング事業部サーファー部の関裕二氏が、「『検索の鉄人』の超絶技巧」と題し、ヤフーが運営する「Yahoo! JAPAN」の検索サービスの紹介と検索の秘訣についてプレゼンテーションをおこなった。

 Yahoo! JAPANでは、サーファーと呼ばれるスタッフがWebサイトをYahoo! JAPANのディレクトリに追加・整理する作業を担当している。関氏によれば現在Yahoo! JAPANに登録されているサイト数は約40万件で、カテゴリは約18万種類に上るという。関氏はカテゴリについて「例えば都道府県や市区町村レベルでも、TOPページと同じカテゴリで分類しているためにカテゴリの総数は膨大なものになる」と説明したのち、「検索結果に表示されるナビゲーションバーを活用すれば、検索はもっと便利になる」と語った。

 続いて関氏は検索の基本原則として「自分の探しているページ、またはキーワードが存在しているページをイメージすること」と述べ、その一例として「フレーズ検索」を紹介した。求人情報を検索する場合であれば、単に「求人情報サイト」と検索するだけでなく、求人情報サイトにしか存在しないようなフレーズ、例えば「当社規定により優遇」といったフレーズを検索することで精度を高められるという。関氏は「フレーズ検索はYahoo! JAPANでは上位に表示されやすい」と補足したのち「マイクロソフト製品のエラーメッセージをそのまま検索する方法もある」と付け加えた。

 関氏によれば、複数のキーワードを組み合わせて検索する時が最も重要なポイントだという。関氏は「例えば“東京都内の専門学校の住所の一覧”を検索する場合、単に“都内 専門学校 住所 一覧”と入力しがちだが、これが一番やってはいけないこと」と指摘。前述した探しているページをイメージすること、この場合であれば目的の専門学校一覧に載っているであろう「世田谷区」「大田区」「千代田区」といった住所のキーワードを「専門学校」と組み合わせる方法を紹介した。

 最後に関氏は「Yahoo! JAPANにはカテゴリや検索エンジンのほかに、天気情報やショッピングなどさまざまなサービスのデータベースがうまく混ざり合うことで検索結果を出している」とコメント。「ヤフーの今年のテーマは“サーチエンジンではなくライフエンジン”であり、我々の生活にいろいろな形で応えてくれるエンジンを目指す」と締めくくった。

■ ヤフーのYST採用は「性能の高さ」「共同開発体制」がポイント

 休憩を挟み、今度はヤフー リスティング事業部検索企画室の宮崎光世プロダクトマネージャーが、ヤフーが採用する米Yahoo!の検索技術「Yahoo! Search Technology(YST)」について説明した。

 ヤフーがYSTを採用した理由として宮崎氏は「“ヤフーだから米Yahoo!の技術を採用したのか”と言われがちだが、会社としてのYahoo,Inc、Yahoo! USA、ヤフーは別であり、それぞれが最高の検索エンジンを数年間求めていった結果たどりついたのがYST」と説明。独自の検索エンジンを持っていたAlltheweb、Altavistaを買収したOvertureをさらに米Yahoo!が買収し、これとは別に米Yahoo!がinktomiを買収したことで、「3つの検索技術を組み合わせた最高レベルの検索エンジンが実現できた」との経緯を語った。

 また、会社は別ながらも同じYahoo!グループの中であるため、共同開発が可能な点も重要だという。宮崎氏は「まったく別の会社であれば、検索エンジンのコアな部分はブラックボックスになってしまう」と指摘、「ヤフーはさまざまなデータベースやIDを保有しているという資産がある。こういったものをうまく利用して究極の情報エンジンを作りたい」との意欲を示した。

 次に宮崎氏は検索エンジンの作り方を「検索用のデータ収集」「データを精査してインデックス化」「検索結果の表示順決定」という流れで紹介。流れ自体は単純であるものの、データ収集では「いかに賢く、迅速に、大量のデータを集めるか」、データ精査では「スパムやミラーサイトの判定、デッドリンクの除去」といった取り組みが行なわれていると説明した。検索結果の表示順についても、「検索キーワードとサイトの関連性」「リンクによるサイトの優良度判定」といった要素を踏まえた上で、数学者の計算に基づいた最適化を行なっているという。

 宮崎氏は検索結果の順位付け要素として、リンクに使用されている言葉である「アンカーテキスト」、検索の対象サイトがどれだけのリンクされているかという「リンク分析」が重要だと指摘。この2つを順位付けて使用することで検索精度を高めることが可能になるとした。

 宮崎氏は「アンカーテキストとリンク分析によって、近年は検索エンジンが使いやすくなっている」とした上で、「一方で、関氏が紹介したような検索テクニックがなければ探せない情報もある」と指摘。検索会議の参加者へ「より便利な検索結果を出すために使える情報と、その情報を使った理想の検索アルゴリズム」というテーマを出題した。

■ 「テンション検索」など奇抜なアイディアが続出

 参加者には問題用紙が配布され、それぞれが15分間で個人ごとのアイディアを回答。その後に6人程度のグループを作成し、20分間で議論した内容をグループごとに提出するといった流れで会議は進行した。個人アイディア、グループアイディアはそれぞれ2つが運営者側から賞として選出され、その内容紹介と合わせて賞品が贈られた。

 グループ賞には、関氏が紹介した「やってはいけない検索方法」を活用し、検索方法の採点や適切な検索方法の紹介によってユーザーの検索技術を教育する「関裕二養成アルゴリズム」、検索結果を見た時の汗や声、心拍数といった情報を利用して、多くの人を興奮させた情報のランク付けを行なう「テンション検索アルゴリズム」の2つが入賞。参加者の投票によって、「テンション検索アルゴリズム」が1位に選ばれた。

 個人賞では、日々のひとりごとを収集して悩み解決の糸口を探る「ひとりカウンセリングアルゴリズム」、検索した文章のパターンと既存の文章との類似性をファイル形式ではなく「解読型」「批判型」「推薦型」といった文書の形式で分類するアルゴリズムの2つが紹介。ヤフーの宮崎氏は「自ら検索しようとは思っていないひとりごとを、勝手に検索してしまうのは面白い。文書形式の分類はすぐにでも使いたいくらいのアイディア」との賛辞を贈った。

■ URL

  無敵会議

  http://www.muteki-kaigi.com/

  百式

  http://www.100shiki.com/

  Passion For The Future

 
>http://www.ringolab.com/note/daiya/

(甲斐祐樹)

2004/10/28 12:36
(impress Watch) - 10月28日15時31分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041028-00000007-imp-sci