2004年09月01日(水) 16時33分

北区、不当請求１１０番を開設　相談急増に対応−−来月　／東京（毎日新聞）

　「身に覚えのない請求書が突然送られてきた」との区民からの相談が増加し北区は１０月、「不当請求１１０番」を開設する。１０日開会の９月議会に補正予算案として９０万４０００円を計上する。
　区消費生活センターによると、消費生活相談件数は０２年度は１９０５件だったが、０３年度は２７４２件と４４％増加。債権回収代行業者などを装った「未払い料金請求書」が送られてきたなどの不当請求の相談は、０２年度の２７８件に対し、０３年度は１０５２件と３・８倍に増加している。
　同センターによると、不当請求の手口ははがき、メールや電話などを使い、架空の会社や弁護士名をかたって、法律用語を並べ、相談者の不安をあおる内容。最近は、企業から流出した顧客リストをもとに、大量に請求書を発送する傾向があるという。
　同センターにはこれまで、消費生活の専門家４人が非常勤職員として相談に応じていたが、増加する相談件数に対応できなくなっていた。相談員１人を増員し、専用回線を設ける。【山本浩資】

９月１日朝刊　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040901-00000093-mailo-l13