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2004年09月01日(水) 19時57分

<ガソリン>一斉値上げへ 今月中120円に毎日新聞

 8月の原油急騰の影響で石油元売り各社が石油製品の卸売価格を引き上げたのを受けて、全国のガソリンスタンドで1日、値上げの動きが広がった。地価の高い東京都心のスタンドでは、これまでに転嫁していなかった分を含めて5円値上げし「レギュラー130円」の価格を表示する店もあった。全国平均は今月中にはレギュラー1リットル=120円に近づきそうだ。
 新日本石油など石油元売り各社は、1日から石油製品の卸売価格を3.7〜4.1円引き上げた。8月上旬に1円上げたエクソンモービルも4日から全国的にさらに3.5円上げる。3月末と比べ卸売価格の上昇幅は計9円程度と、90〜91年の湾岸危機以降で最大級。
 石油情報センターが1日、まとめたレギュラーガソリンの全国平均(8月30日現在)は1リットル=115円で9週間ぶりに1円上がり、8年7カ月半ぶりの高水準になった。
 東京都新宿区内のコスモ系列のスタンドは午前8時、店頭の看板の価格表示を5円アップ、レギュラー1リットル=130円に変更。価格部分に手書きの紙を張った。これほどの高価格を想定しておらず、128円までしか表示できないからだ。店内にも値上げの事情を説明するポスターを掲示、法人契約の企業に値上げを説明して回った。
 給油に来た江戸川区の会社員(38)は「5円の値上げは大きい。車は必需品だから、ガソリンを買い控えるわけにもいかない」とあきらめ顔だ。スタンドの三沢智所長は「湾岸危機の時は一時的と考えて小売価格は1〜2円の引き上げに抑えたが、今回は原油高が長引きそうなので吸収しきれない」と語る。今年に入って計10円値上げしている別のスタンドの所長も「昨年、じわじわ値上がりしていた時は卸売価格の上昇分を全く転嫁できなかった」と説明する。
 ガソリン価格は6月以降、上昇が続くが、行楽需要に加え、猛暑によるカーエアコンの利用増に伴って、「7、8月の販売は前年比2けたの伸び」(新日石)。国内のガソリン在庫も近年では最低水準で、小売価格が上がる条件がそろった。
 国内に輸入される中東産の指標であるドバイ原油の相場は8月下旬に初めて40ドルを突破した後、反落している。しかし、主な石油元売りは、1カ月ごとに調達コストを反映させているため、原油下落が続いても小売価格に波及するのは1カ月後になる。【小平百恵】
(毎日新聞) - 9月1日19時57分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040901-00000059-mai-bus_all