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2004年06月19日(土) 03時07分

ヤフーBB、通話記録も流出 顧客情報は全660万人分産経新聞

 インターネット接続サービス「ヤフーBB」の顧客情報流出事件で、ヤフーBBを運営するソフトバンクBBのIP電話「BBフォン」の利用者の通話情報も、データベースから犯行グループに引き出されていたことが十八日、警視庁捜査一課の調べで分かった。親会社のソフトバンクによると、最大で約九万人分の通話情報が流出した可能性があるという。
 また、一度に引き出されたヤフーBBの顧客情報は、これまで最大四百七十一万人分とされていたが、実際は、情報が引き出された今年一月時点で同社が所有していた全顧客情報にあたる六百六十万人分だったことも新たに判明した。
 調べでは、恐喝未遂容疑で逮捕された無職、冨安泰生容疑者(二四)は昨年六月、新宿区内のインターネットカフェで同社のデータベースに接続、四百七十一万件の顧客情報を引き出した。
 その後、主犯格の元政治結社代表、森洋被告(六七)から「新しい情報が欲しい」と求められ、今年一月中旬、データベースに再度接続。内部にあった全顧客情報にあたる六百六十万件の顧客情報を引き出し、このうち四百六十万件をDVDなどに記録した。森被告らは、このDVDを使いソフトバンクを恐喝した。
 一方、BBフォンの通話情報は、捜査一課が森被告の茨城県の実家を捜索した際、二十三人・六十五件の情報が記された一枚の紙を発見、押収したことで発覚した。冨安容疑者が一月に顧客情報とともに引き出したものとみられる。
 通話情報はBBフォン利用者の電話番号、通話先の電話番号、通話時間、利用料金などで、利用者などの個人名は記されていなかった。引き出された際、外付けのハードディスクに一時記録されたが、発覚を恐れた冨安容疑者が間もなく消去しており、恐喝など犯罪に利用された形跡はみられないという。調べに対し、冨安容疑者は大量の通話情報を引き出したことを認めている。
 ソフトバンクによると、本来、通話情報は顧客情報のデータベースがあるサーバーとは別のサーバーで保存され、接続するためには別のパスワードが必要だったが、一時的に約九万人の通話情報が顧客情報のサーバーに移されたことがあり、その際に引き出された可能性があるという。
     ◇
 東京地検は十八日、恐喝未遂幇助(ほうじょ)罪で、冨安容疑者と森琢哉容疑者(三五)を起訴した。(産経新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040619-00000018-san-soci