悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年06月16日(水) 00時00分

三菱ヤミ改修、口頭のみの指示も 東京新聞

 三菱自動車(昨年一月に三菱ふそうトラック・バスに分社)製トラックなどの欠陥問題で、会社が文書で指示する形のヤミ改修とは別に、口頭などで指示したとみられる別の改修方法があることが分かった。これまでに判明した七十二件のヤミ改修と同様、国土交通省などに届けずに修理していた。

 指示文書がない改修が行われたのは、エンジンの動力を車輪に伝えるプロペラシャフトが脱落する危険がある大型観光バス。プロペラシャフトを車体に固定する部品に不具合があった。二〇〇〇年一月には東名高速で、〇二年七月には中国自動車道で、それぞれ走行中の大型観光バスのプロペラシャフト(約三十五キロ)が脱落。いずれも、後続車が乗り上げる物損事故を引き起こした。

 プロペラシャフトの不具合については一九九六年から苦情があり、ふそうは改良部品を生産。事故を起こした二台を含む苦情があった九台に改良部品を取り付け、指示文書によるヤミ改修と同様の措置をした。

 リコール(無料の回収・修理)に該当する欠陥を国交省に届けずに改修すると、道路運送車両法(リコール届け出義務)違反になる。

 プロペラシャフトの欠陥で同社は十五日、大型観光バス二百六十六台のリコールを国交省に届け出た。

 九台に改良部品を取り付けた一昨年七月以前に、同社がリコールに該当すると認識していれば同法違反になるが、同社は「当時はリコールになると思わなかった」としている。

 だが、同社が今月四日、国交省に提出した九十七件の危険度別不具合リストで、今回の欠陥は上位三番目に位置。大半がリコールに該当するAランクの中でも最も危険なハイレベル(七種)に属し、同社は極めて重大な欠陥と位置づけている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040616/mng_____sya_____005.shtml