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2004年06月04日(金) 15時00分

小6女児・同級生殺害 学校、教委に中傷殺到 「どうして防げぬ」 電話やメール 教職員らは困惑西日本新聞

 小学六年女児による同級生殺害事件が起きた長崎県佐世保市の市立大久保小学校や県教委、市教委に対し、中傷や批判の電話やメールが殺到していることが四日、分かった。同県内では昨年七月に長崎市で中一男子の男児誘拐殺人事件が発生しており、二つの事件を結びつけて「長崎は犯罪者を育てているのか」といった感情的な意見が多いという。関係者は「批判は受けとめるが、これまでの取り組みを全否定されているようでつらい」と困惑している。

 県や市教委によると、電話やメールは事件が発生した一日夕から始まり、二、三日にかけて急増した。ほとんどが匿名で一方的に話した後、電話を切るケースが目立つ。時間帯によっては担当職員全員が、殺到する電話の応対に追われ、ほかの仕事ができない状態だったという。

 市教委は二日に数十本の電話を受けた。「(男児誘拐殺害事件から)まだ一年もたってないのに何をしているのか。長崎県は犯罪者を育成しているのか」と激しい口調でまくしたてる男性もいた。ごく少数だが「乗りきってください」と激励の声もあった。

 県教委にも「県民として恥ずかしい」と強い口調で語る男性や教育論を約二時間にわたって論じる電話もあったという。

 また県教委のホームページには「来年は、どんな子どもがどんな事件を起こすのか。行政の責任を感じなさい」「県の教育レベルは最低だと分かった」などのメールが寄せられている。

 県・市教委とも電話を受けた職員は「申し訳ない」などと謝罪した上で、再発への取り組みを説明している。

 市教委幹部は「これまでの私たちの取り組みや県内の子どもたちまで中傷されるのはやりきれない」と悔しさをにじませた。

 立石暁(さとる)・県教育長は「これだけの事件なので批判があるのは当然だと思う。県としては原因究明と再発防止への対策を早急にやっていくしかない」と話している。

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 ▼補導女児宅を付添人が訪問

 長崎県佐世保市の小六女児による同級生殺害事件で補導された女児(11)の付添人の山元昭則弁護士が四日午前、同市内の女児の自宅を訪れ、両親と今後の対応などを話し合った。付添人の女児宅訪問は事件後初めて。

 山元弁護士は約一時間の話し合い後、取材に応じ「家庭環境も知りたかったので(三人の付添人の中で佐世保市在住の)私がまず訪問した。両親ともかなり精神的、肉体的にまいっている様子だった。母親は『事件の原因について思い当たることはありません。どうしてこんなことになったのでしょう』と、話していた」と説明した。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040604-00000073-nnp-kyu