2004年05月26日(水) 00時00分

警官名乗り詐取相次ぐ 県警『注意して』と呼び掛け （東京新聞）

　警察官を名乗って事故示談金名目で主婦らから現金をだまし取る事件が二十四日から二十五日にかけて二件相次いだことが分かった。

　二十四日午後一時四十五分ごろ、日光市の主婦（４１）宅に、警察官を名乗る男から電話があり、「旦那（だんな）さんが事故を起こした。相手は示談にしてもいいと言っている」などとうそをついて示談金の振り込みを求めた。主婦は指定された銀行口座に現金百七十万円を振り込み、だまし取られた。日光署が詐欺事件として調べている。

　調べでは、犯人は複数の男たちとみられ、一人が警察官のふりをして「警察のタナカです。旦那さんが追突事故を起こし、相手にけがをさせてしまった」などと説明。背後では、夫のふりをした男が泣きじゃくり、被害者役のような男が何事かをまくし立てていたという。

　主婦が同日夕、帰宅した夫に確認したところ、事故を起こしていないことが分かった。

　一方、二十五日午後一時ごろ、小山市東城南の主婦（４３）宅に警察官だという男から電話があり、「旦那さんが交通事故を起こし、相手の子どもがけがをした。示談金は百九十七万八千円かかるようだが、警察は示談には介入できないので当事者と話してください」と説明。主婦は信じ込んで同額を振り込んだという。小山署で詐欺事件として調べている。

　県警では「警察が示談の仲介をすることは絶対にないので、注意してほしい」と呼び掛けている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20040526/lcl_____tcg_____002.shtml