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2004年05月15日(土) 00時00分

併用禁止の2薬剤投与 済生会宇都宮病院 東京新聞

 済生会宇都宮病院(中沢堅次院長)は十四日、がんの治療で県内の八十歳の女性に、併用が禁止されている二種類の抗がん剤を投与するミスがあり、女性が約一カ月にわたって意識不明に陥っていたことを明らかにした。会見した中沢院長は「誠に申し訳ない気持ちでいっぱい」と陳謝。病院側は家族に謝罪するとともに、宇都宮東署に事故を届け出た。女性は現在、人工呼吸器を使用し、小康状態を保っているという。 (近藤 正規)

■80歳女性1カ月意識不明に

 病院の説明によると、女性は耳の下に発生したがんの治療のため同病院に通院。昨年八月から抗がん剤「UFT−E」の投与を受けていた。しかし、腫瘍(しゅよう)が大きくなったため、主治医は今年三月三十一日から、より有効性の高い抗がん剤「TS−1」を女性に投与するよう副主治医に指示した。

 これら二つの抗がん剤は、併用すると副作用が発生するため、併用が禁止されていた。

 併用を始めてから女性が呼吸困難を訴えたり、口内炎ができるなどした。主治医が四月八日になって併用に気づき、投与を止めたという。女性はその後一カ月間ほど、腎臓機能悪化や発熱などの症状が出て意識不明となった。現在は意識は戻っているという。

 病院側によると、主治医は二剤の併用禁止を知っていたが、副主治医は知らなかった。主治医は副主治医が併用禁止を知っていて、TS−1投与の際にはUFT−Eの投与を当然止めるものと考え、細かい指示を与えなかった。コンピューターに併用情報を入力すると、警告が出るはずだったが、このチェック機能も働かなかった。UFT−Eのコード番号の入力更新がされていなかったためという。

 中沢院長は事故防止対策として(1)コンピューターのチェックシステムを二重にする(2)服薬指導の徹底−などを挙げた。家族とは今後、補償について話し合っていくとしている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20040515/lcl_____tcg_____000.shtml