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2004年05月04日(火) 03時04分

<タイヤ脱落>三菱ふそう前会長ら強制捜査へ毎日新聞

 横浜市で02年1月、三菱自動車(三菱ふそうトラック・バスに昨年1月分社)製大型トレーラーのタイヤ脱落により母子3人が死傷した事故で、神奈川県警など捜査当局は、国土交通省に虚偽の報告をしたとして、三菱自の元副社長で三菱ふそうトラック・バスの宇佐美隆前会長(63)▽三菱自の花輪亮男・元常務(63)▽同社の前執行役員(61)を道路運送車両法違反(虚偽報告)の疑いで、連休明けにも強制捜査する方針を固めた。部品の欠陥を放置したとして品質保証部門の元部長級幹部(58)らを業務上過失致死傷容疑で立件することも決めており、両容疑での捜査対象は計7人となる。

 宇佐美前会長は横浜の事故当時、三菱自の副社長として大型車部門を統括する最高責任者。花輪元常務は同部門の開発本部長で、社内の原因検討チームの責任者だった。道路運送車両法違反では、書類送検にとどまる例が多いが、捜査当局は、三菱自はリコール隠し事件で01年に略式命令を受けながら、虚偽報告を繰り返したことが悪質だと判断し、強制捜査に踏み切る。

 調べや関係者によると、同社は横浜の事故直後の02年2月上旬ごろ、脱落の原因となった金属部品「ハブ」の破損について、十分な実験や調査をせず、ハブの摩耗と耐久性に関する虚偽データを国交省に提出した疑いが持たれている。同社はその後もハブの欠陥を裏付ける調査データを得ながら、同省に提出しなかった。

 一方、元部長級幹部らは99年6月、広島県内を高速走行中の中国ジェイアールバスの路線バスから右前輪が脱落した際、ハブの構造的欠陥を知りながら、原因を「整備不良」とし、リコールなどの安全対策を怠った疑い。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040504-00000116-mai-soci