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2004年01月08日(木) 14時23分

広がる在宅ワーク 自宅がコールセンターに 仙台河北新報

 自宅がそのままコールセンターに—。電話で顧客からの問い合わせに応じるサービス業務を、在宅で行う動きが広まっている。仕事や趣味でパソコンに熟達した主婦たちが主な担い手。加えて低迷する景気の中、少しでも収入を増やそうと、副業として手掛ける男性も少なくない。ブロードバンドなどの技術進化で実現した新しい在宅勤務の形だ。

 仙台市若林区の主婦照井悦子さん(40)は、NTT系のインターネット接続サービスOCNの在宅スタッフの一人。仕事をするのはウイークデーの午前9時から午後3時まで。長女(3つ)を保育サポーターに預けると、ヘッドホン型の受話器を付け、パソコンに向かう。
 自動的に転送されてくる顧客からの電話は、1日4、5本から多い日で10本ほど。ネットや電子メールの使い方に関する問い合わせがほとんどだ。パソコンでマニュアルが載ったホームページを閲覧しながら回答する。

 急用や休憩の際はパソコンの接続を切ると、電話はかかってこない仕組み。ノルマはなく、応対件数で給料が決まる。パソコンや回線接続料は自己負担だが「時間を自由に使って収入が得られ、好きなパソコンのスキルアップにもつながる」。照井さんは在宅ワークの魅力をそう説明する。

 収入も、近所で同じ時間パートとして働くよりは少し実入りが良いという。
 在宅での顧客サービス業務を導入する企業は徐々に増えつつあるが、現在のところはOCNが最大規模。照井さんのような在宅スタッフは現在、東北で40人(うち宮城は26人)、全国で約600人に上る。顧客サポートの仕事の約3割を在宅スタッフが担当している。そのうち約6割が女性。男性は定年後の高齢者や、農業や宅配業などの傍ら、空いた時間を使って就業する人が多い。

 サポート業務を行うNTTコムチェオ仙台センタの野月勝彦担当課長は「当初は女性を想定していたが、男性の応募も予想以上」と話す。NTT関連会社のインターネット検定に合格した上で、研修を受け採用される。「在宅業務のメリットは低コスト。今後、もっと増加するだろう」と、野月課長は予測する。
(河北新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040108-00000018-khk-toh