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2003年12月31日(水) 07時27分

「日本ブレイク工業」の社歌大人気、発売CDは22位朝日新聞

 「家を壊すぜ 橋を壊すぜ ビルを壊すぜ」などという歌詞をロックにした横浜市中区の解体業者「日本ブレイク工業」の社歌が大人気だ。テレビの深夜番組で紹介されて、問い合わせが殺到。17日にCDとして全国発売したら、最新のオリコン週間チャート22位に躍り出た。

 「あなたの街の解体 解体 一役買いたい 耐久年数過ぎていく コンクリートが朽ちていく 地球の平和をはばむ奴(やつ)らさ BREAK OUT!」

 社歌は、パワーショベルやコンプレッサーといった機械を織り込み、社名を連呼する。

 同社は86年設立。解体や土木工事を手がける。正社員15人。2年前、解体業をPRしようと、社内の5、6人で社歌製作委員会を作った。

 同社の登録現場作業員で、十数年前にはプロのミュージシャンを目指して同社の社員とバンドを組んだこともある「萬Z(マンゾー)(量産型)」さんがおもな作詞と作曲を担当し、歌った。汚い、うるさいという解体業のイメージをぬぐうよう、ノリがいい曲に仕上げたという。

 10月、テレビ朝日系の深夜番組「タモリ倶楽部」で紹介され、一気に注目された。会社のホームページへの接続は一晩に11万件を超えて動かなくなり、社歌のダウンロードをやめた。問い合わせの電子メールが1日に約500件。中には「貴社に就職したい」という反応も。急いでCD化を決めた。

 栗田祥吾取締役は「実際の取引増につながっていないので、社員の反応はまちまち。でも、社名を知ってもらうという意味で十分、効果があるのでは」とみる。

 CDの製作会社の担当者は「社歌が全国規模で売られるなんて聞いたことがない」という。CDは解体後の風景などを歌った「希望の丘陵(おか)」も入って1000円。(12/31 07:26)

http://www.asahi.com/national/update/1231/006.html