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2003年12月31日(水) 11時59分

<へたり牛>食用全面禁止 BSE検査判明前の販売も 米農務省毎日新聞

 米農務省のベネマン長官は30日、米国初の牛海綿状脳症(BSE)感染牛が確認された問題で(1)「へたり牛」(ダウナーカウ)の食用全面禁止(2)抽出検査の結果が判明する前の販売禁止(3)牛の生産履歴などを迅速に把握するための家畜識別番号(ID)制度の導入—などの追加的な安全対策を発表した。

 また米国のBSE対策について客観的な評価を下してもらうため、専門家で構成する国際的な委員会を設置する方針も明らかにした。

 BSE感染牛の発見からわずか1週間後に現時点で実行可能な対応策を素早く示すことで、牛肉への国民の不安や、国際的な「米国牛離れ」を沈静化する狙いがある。ただ今回の対策で最大輸入国の日本などが輸入禁止の解除に応じるかどうかは不透明だ。

 「へたり牛」は病気やけがで正常に歩けない牛で、ワシントン州で見つかった感染牛にも同じ症状が見られた。

 農務省によると、米国で年間に処理される3500百万頭前後の中に15万—20万頭のへたり牛が含まれるが、これまでは部分的な検査を受けるだけで食用へ回すことが許されていた。

 今回の感染牛はBSE検査の結果が出る前に出荷されたため、全米八州とグアムに流通し一部が消費された。(ワシントン共同)(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031231-00001018-mai-bus_all