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2003年12月31日(水) 00時00分

吉野家、牛丼中止も 東京新聞

 牛丼チェーン最大手の吉野家ディー・アンド・シーの安部修仁社長は三十日記者会見し、牛海綿状脳症(BSE)発生による米国産牛肉輸入禁止措置を受けて、「営業体制の見直しで、現在の在庫量でも牛肉は二月上旬まで提供できる。しかし、その後も禁輸が続くなら、牛丼の提供を中止せざるを得ない」と発表し、早期の輸入再開を訴えた。 

 同時に来年一月から牛肉を使わないカレー丼など牛丼以外の新メニューを販売開始するほか、深夜閉店店舗の拡大などの対応策を講ずると発表した。

 同社で使う牛肉の99%は米国産のため、禁輸により新規調達は困難な状況に陥っている。営業体制の見直しにより、来年一月二十五日ごろで底をつく在庫の減少を抑えていく方針。

 新たに販売する新商品は「カレー丼」(四百円)のほか、「いくら鮭丼」(四百五十円)、「焼鶏丼」(四百五十円)などで、一月十二日から順次、販売を開始をしていく。牛肉の量が多い「特盛」の販売を中止するほか、朝の定食は全時間帯で発売する。

 同社の店舗は原則的に二十四時間営業しており、これまで深夜帯(午後十時から翌朝午前十時まで)を休業する店は全九百八十店のうち十四店しかなかったが、これを三十日から百七十四店舗まで拡大。新規店舗の出店も凍結するほか、年末年始の休業店舗も従来の十一店から百二十三店に増やす。

 同社では米国産に代わって豪州産などを使うことも検討したが、脂身が少なく牛丼の「品質が確保できない」ことなどから当面の代替輸入は断念した。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20031231/mng_____kei_____002.shtml