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2003年12月30日(火) 07時00分

輸血でHIV感染、日赤の高感度検査すり抜け日経新聞

 エイズウイルス(HIV)に汚染された血液が日本赤十字社(東京・港)の献血時検査をすり抜け、輸血を受けた患者1人がHIVに感染していたことが29日、分かった。日赤の追跡調査で判明した。HIVのすり抜けは二例目だが、患者がHIV感染したのは、1999年に高感度の「核酸増幅検査」(NAT)を導入して以来初めて。

 厚生労働省は同日午後、血液事業部会運営委員会を緊急開催、対応策を協議、日赤に対してNATの精度向上を求めた。

 同省によると、HIVに感染しながら献血したのは20代の男性。今年5月19日に献血した際、日赤は50人分の血液をまとめてNATを実施したが陰性だったため、輸血用血液などに使われた。

 ところがこの男性が半年後の11月16日に再び献血したところ、今度はHIV検査が陽性となった。このため日赤は5月の献血時に保管していた検体についてNATを実施。今月17日になって、HIVが混入していたにもかかわらず、検査をすり抜けていたことが確認された。(07:00)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031230AT1G2900D29122003.html