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2003年12月30日(火) 11時41分

<BSE>カナダからの輸入牛は81頭 米農務省が発表修正毎日新聞

 米国で初めて牛海綿状脳症(BSE)感染牛が確認された問題で、米農務省は29日、感染牛と同時にカナダから輸入された牛が、当初発表の73頭より多い81頭に上ることを明らかにした。また所有者に再確認した結果、当初は4歳とされた感染牛は1997年4月生まれの6歳半だった、と事実関係を修正した。

 米政府は同時に輸入された81頭の所在とBSE感染の有無を確認中だが、まだ作業を終えていない。当初発表からわずか2日で基本的な事実関係が修正されたことは、米国における牛のトレーサビリティー(生産履歴)制度の不備をあらためて印象づける格好となった。

 米国とカナダは、BSE感染源となる恐れのある肉骨粉を牛の飼料に混ぜることを97年8月から禁じた。牛の生年がこの規制以前だったとすれば、幼牛時に食べた肉骨粉混入飼料が感染源となった可能性が高まる。

 ただカナダ政府は「感染牛の輸出」に疑問を投げ掛けており、両国共同でのDNA鑑定を経て、最終結論を出す。

 記者会見したサンドロフ米食品医薬品局(FDA)獣医学センター長は同時に「どこから飼料が来たか記録をたどっている」と述べ、感染源となった疑いのある飼料の出所などを追跡調査していることを明らかにした。(ワシントン共同)(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031230-00001006-mai-int