2003年12月29日(月) 20時33分

米、全頭検査に難色　ＢＳＥで初の対日協議（共同通信）

　日米両政府は２９日、米国で発生した牛海綿状脳症（ＢＳＥ）について初の局長級協議を都内の外務省施設で開いた。米国産牛肉の禁輸への対応が焦点となったが、米国側は日本側が求めている「全頭検査」に難色を示し、日米の見解の違いが鮮明になった。
　米国側は、感染牛についてカナダ産の可能性が高いことなどを説明したが不明な点が多く、日本側は来月上旬に調査団をワシントン州などに派遣する意向を伝えた。
　協議には、急きょ来日した米農務省のヘグウッド農務長官特別顧問、外務省の佐々江賢一郎経済局長、内閣府食品安全委員会の梅津準士事務局長のほか、農水省と厚生労働省の局長級の幹部らが出席した。
　米国側は、牛肉の安全性の確保について「いくつか改善の方向について見直す」と説明。ただ具体的内容については「近く公表する」とした。日本側の禁輸措置に関連しては「満足していない」と表明。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031229-00000160-kyodo-bus_all