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2003年12月29日(月) 03時13分

<ぼったくり団>中国人スナック5店が組織的に 福岡毎日新聞

 福岡県警が今年6〜9月、出入国管理法違反などの容疑で摘発した福岡市博多区中洲の中国人経営のスナック5店が、客に高額な料金をふっかけるいわゆる「ぼったくり」を組織的に行っていた疑いが強いことが分かった。数千万円を荒稼ぎした経営者もいたという。県警はこの他にも5店前後が共謀し「ぼったくり団」を構成していたとみて、組織の全容解明を進めている。県警によると、中国人スナックのぼったくり団摘発は全国でも例がないという。

 県警がこれまでに摘発したのは、日本人と結婚して永住資格を得た中国人女性らが経営するスナック5店。中国人留学生をホステスとして働かせたとして、経営者計7人を出入国管理法違反(不法就労助長)容疑で逮捕した(いずれも罰金の略式命令)。更にこのうち3人を、泥酔した客のクレジットカードを勝手に使ったとして詐欺容疑で再逮捕(2人が有罪判決、1人が公判中)。またホステスの留学生6人を同法違反(不法就労)容疑で逮捕した(いずれも罰金の略式命令)。

 この5店のホステスは特定の店に属さず、キャッチガール(客引き)として酔客をいずれかの店に誘っていた。まず最初の店で次々にビールなどを飲ませ、深酔いさせてぼったくった後、更に2店目、3店目と連れ回し、最後は泥酔して寝入った客のクレジットカードで勝手に支払いを済ませる手口。

 料金は4〜5万円から、中には50〜60万円を支払わされた客もおり、現金払いなら80%、カード払いなら60%をホステスが取り、残りを店の収益にしていたという。県警が経営者やホステスの口座を調べたところ、数千万円から数百万円の預貯金があったといい、逮捕されたホステスの中には「中洲で5000万円稼いで中国に豪邸を建てた人がいる。私もそうなりたかった」と話した留学生もいるという。

 逮捕された経営者らは「他の店とは関係ない」と組織性を否定しているが、その後の県警の調べで、この5店を含む約10店はいずれも特定のホステスを雇わず、ホステスと店の売り上げの配分率が共通していることが判明。このため県警は、首謀者が中国人女性らに店を経営させ、組織的にぼったくりをして荒稼ぎをしていた可能性が強いとみて、背後関係などを追及している。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031229-00000087-mai-soci