2003年12月29日(月) 17時40分

金鉱脈を盗掘から守れ　天然記念物の指定申請へ（共同通信）

　２０００年に和歌山市の小学生と中学生の兄弟が夏休みの自由研究で発見した金鉱脈（和歌山県岩出町）で、盗掘が相次いでいる。鉱物コレクターに人気の希少鉱物・マックアルパイン石や手稲石が含まれているためで、保護を訴える父親と土地所有者は来年、県などに天然記念物の指定を申請する予定だ。
　マックアルパイン石が見つかったのは、世界で３カ所目。手稲石も国内では極めて珍しい。いずれも夏休みの自由研究のため兄弟がポケットに入れて持ち帰った石に、偶然含まれていた。
　鉱脈の場所は公表しなかったが、直後から大量の石をトラックに積む人が目撃されたり、掘削機を使用した跡が見つかるなど被害が多発。いずれの鉱物も特別な用途はなく、コレクターへの売買が目的とみられる。
　兄弟の父親と土地所有者の地元組合は今年７月、警察に被害届を提出。和歌山県警は森林法違反（森林窃盗）の疑いがあるとみて捜査しているが「現行犯でないと摘発は難しい」という。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031229-00000122-kyodo-soci