悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年12月28日(日) 21時44分

米初のBSE牛、加から輸入の6歳半読売新聞

 【ワシントン=笹沢教一】米農務省当局者は27日記者会見し、米国で初めてBSE(牛海綿状脳症=狂牛病)の感染が確認された雌のホルスタイン牛が「一昨年8月にカナダ西部アルバータ州からアイダホ州イーストポート経由で米国に輸入された」とする暫定的な調査結果を発表した。

 当初、4歳と発表された感染牛の年齢も、カナダ側の記録では97年4月生まれの6歳半であることが判明した。

 カナダ・アルバータ州では、今年5月に同国で初めてのBSE感染牛が確認されているが、この時の感染源は特定できていない。

 記者会見した同省の主任獣医師ロナルド・ドヘイブン博士によると、感染牛はほかの73頭の乳牛とともに米国に輸入され、一昨年10月から今月まではワシントン州マブトンの大規模酪農施設で飼育されていた。74頭はBSEの感染源となる同じ飼料を食べていた可能性があり、残りの牛すべてについて追跡調査を開始した。

 BSEは発病までに4—5年かかることから、カナダで感染した可能性が濃厚だが、カナダ政府当局者は同日、オタワで記者会見し「感染のカナダ起源を裏付ける決定的証拠はなく、現時点で結論付けるのは時期尚早」と米政府の調査結果に反論している。

 記者会見では、感染牛の肉が今月12日以降、ワシントンとオレゴン、カリフォルニア、ネバダ各州にある約30の小売店に卸されていたことが明らかにされた。感染牛の肉は、同省や流通業者が回収作業を進めているが、すでに大半が末端の業者に売れてしまい、オレゴン州の流通業者に売れ残っていた肉などが回収されている程度で、完全回収は困難だ。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031228-00000013-yom-int