2003年12月27日(土) 14時06分

＜おれおれ詐欺＞未然防止へ　県内3行連携（琉球新報）

　琉球、沖縄、沖縄海邦の県内地元銀行3行の担当者が26日、那覇市の県銀行協会で共同で記者会見し、息子や孫を装って高齢者から現金をだまし取る「おれおれ詐欺」などについて「県内でもますます増加傾向にある」と注意を促すアピールを行い、今後3行で連携して未然防止に努めたいと表明した。
　今年の詐欺事件は3行が把握した分（未然防止も含む）だけでこれまでに35件発生。被害額1100万円のほとんどはおれおれ詐欺（11件）で、最大で500万円を口座に振り込んだ事例もあった。窓口で発覚して防止したおれおれ詐欺もあるという。
　詐欺事件のうち24件は、信用調査機関や債権回収会社などを装う架空請求・架空債権譲渡。いずれの詐欺も県外の都市銀行や地方銀行に振り込みを指示しているが、昨年は県内の口座が指定された詐欺事件もあった。
　浦崎唯彦・琉球、大城稔・沖縄、豊浜清・沖縄海邦の各行の総合企画部長3氏が会見し、「今後店頭などでの注意喚起に努め、3行の連携や情報交換を密にしたい」と表明した。詐欺などの相談窓口は次の通り。
　琉銀0120（44）1212▽沖銀098（869）1354▽海銀098（867）2350▽銀行協会・よろず相談所098（866）5448（琉球新報）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031227-00000019-ryu-oki