2003年12月27日(土) 23時32分

＜福祉用具＞「使い勝手を評価」第３者機関設立へ（毎日新聞）

　車椅子などの福祉用具にＪＩＳ（日本工業規格）マークを付けて品質保証したり、使い勝手を評価する第三者認証機関「日本福祉用具評価センター」（仮称）が来年３月、設立されることになった。福祉用具の総合試験機関設立は全国で初めて。同年１０月に、神戸・ポートアイランド２期地区に鉄筋２階建て、延べ２４００平方メートルの拠点を開設し、０５年度から業務を始める予定。

　年々需要が高まり、生産量も増えている福祉用具の信頼性確保が狙い。２７日、業界団体や企業、同市担当者が東京都内で設立発起人会を開いた。

　同市によると、工業標準化法（ＪＩＳ法）ではこれまで、福祉用具はＪＩＳマークを付けられる品目の指定外だった。経済産業省が次期通常国会でＪＩＳ法を改正し、福祉用具も指定する方針といい、法改正を見越して対応することにした。

　具体的には、新ＪＩＳ制度における認証試験・登録のほか、福祉器具の安全対策研究や人材育成、情報発信なども行う。国際規格を満たす製品作りの支援も視野に入れるという。【熊谷豪】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031228-00000063-mai-soci