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2003年12月27日(土) 00時00分

三和のオウム施設 5年半で完全撤退 東京新聞

 三和町尾崎のオウム真理教(アーレフに改称)が二十六日、同町に施設を明け渡した。教団の荒木浩広報部長(45)と施設責任者の男性信者(45)が同日午前、町役場を訪れ、退去の完了を報告。荒木広報部長は「地元住民にお騒がせしたことを、おわびした」と話した。約五年半での完全撤退となった。

 舘野喜重郎町長は「一致団結した強い働きかけが功を奏した。皆さんの支えに感謝したい」と話し、施設の取り壊しなどは「年明け早々にも検討する」とした。

 施設には一九九八年六月、女性信者一人が倒産した工場を借り上げ移り住んだ。地元住民らの反対運動が広がり、九九年春に信者二十四人が町に転入届を提出したが、町は不受理を決定。九九年八月に町は土地と建物を買収。施設の明け渡しを求めた民事訴訟で、今年二月、町は信者の転入届を一時的に受け入れ、信者らが年内に退去することで和解が成立していた。

 信者の転入は、今年夏ごろに四十六人と最多になったが、その後、「東京、埼玉の教団施設へ分散して転出した」(荒木広報部長)という。監視活動を続けてきた三和町上尾崎地区対策協議会の中沢重雄会長(68)は「これで、ほっとした。住民も安心して暮らせる」と安どの表情を浮かべた。

 (松岡 祐司)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20031227/lcl_____ibg_____001.shtml