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2003年12月26日(金) 00時32分

<佐賀銀行>事実無根の倒産メール出回る 発信者を刑事告訴毎日新聞

 佐賀銀行(本店・佐賀市、松尾靖彦頭取)は25日、同行の経営が悪化しているような事実無根の電子メールが出回り、預金払い戻しなどを求める客が殺到したとして、氏名不詳のメール発信者を信用棄損の容疑で佐賀署に告訴した。同署は告訴を受理し、捜査を始めた。

 告訴状によると、メールは24日に発信され『26日に佐賀銀行がつぶれるそうです。預けている人は全額おろすことをお薦めします』などの内容。不特定の人にこのメールが送られたことでうわさが拡大、25日午後、預金を引き出す人が本支店で相次いだ。

 同日、記者会見した松尾頭取は経営に問題がないことを強調し、「非常に腹立たしい話。愉快犯か、悪意を持っているとしか思えず、早急に犯人を捕まえてほしい」と語った。

 同行によると、うわさが広がり始めたのは25日昼過ぎ。佐賀市近郊の一部支店で定期預金の解約や預金引き出しを求める客が増え始めた。

 現金自動受払機(ATM)の現金が一時的に不足して長い行列が出来たことなどがまたうわさとなって広がり、県内全域に拡大。知人同士でメールで伝え合ったりインターネットの掲示板にも取り上げられた。さらに家族や職場、買い物先などで口コミの形で次々と伝わり、午後5時ごろには本支店やATMは各地で長蛇の列になった。

 このうち佐賀市唐人の本店ATMコーナーの行列は午後6時過ぎ、200人近くに達した。並びながら携帯電話で連絡を取り合い、さらに「テレビでも流したらしい」「ラジオで聞いた」など根拠のない情報も流れた。行員が「デマです」と説明して回り、同行は並んだ全員の手続きが終わるまで時間を延長して支店・出張所のATMを稼働させた。

 NTTドコモ九州によると、佐賀県全域で25日午後5時ごろから電話がつながりにくい状態になり、一時発信を規制した。

 村上和也・福岡財務支局長は「同行の経営内容、健全性、資金繰りはいずれも問題はない。預金者には冷静な対応をお願いしたい」とのコメントを発表した。【古川修司】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031226-00000115-mai-soci