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2003年12月26日(金) 00時00分

「静岡茶」地元産100%だけ朝日新聞・

 日本茶業中央会 新自主基準発表
   来年4月から実施


 日本茶業中央会(東京都)は25日、緑茶の産地表示について、地元産の荒茶を100%使用したものに限り「静岡茶」などの表示を認める新しい自主基準を発表した。来年4月から実施する。昨年発覚した牛肉偽装事件などを受け、「正確な表示」を求める消費者の要望に応えた形だ。

 中央会が昨年末に定めた基準では、地元産の荒茶が50%以上であれば地名を銘柄として使えた。県茶業会議所は3月に「県産70%以上を静岡茶とする」という独自の基準を定めた。来年4月以降は地元産が50%以上100%未満の場合、「ブレンド」と明記する必要がある。すでに製造済みの包装などに配慮し、1年間は猶予期間とする。

 農家は茶葉を一度蒸して乾燥させ荒茶にする。これを茶商が仕入れ、火入れ乾燥などの仕上げ加工をする。従来は仕上げ加工をした場所を産地としていたが、新基準では農家が荒茶を製造した場所を産地と定める。

 茶の産地表示をめぐっては1月に、JA全農福岡県本部が他県産の茶葉を混ぜた製品に地元「八女茶」の産地名を強調して表示し、農水省から改善指示を受けている。

 緑茶は出荷先の好みに合わせて、茶商が複数の茶葉を混ぜて味を調えるのが一般的だ。年間を通じて安定した価格で茶葉を供給するためにも、ブレンドは欠かせない。県消費者団体連盟の富岡孝会長は「次はブレンドの内訳も公開してほしい」と話す。

 県内521の茶商でつくる県茶商工業協同組合の岩崎功理事長は「これまでは消費者に説明が足りなかった。『100%』『ブレンド』などと明記することで、いろんなお茶を飲み比べてほしい」とPRしている。


(12/26)

http://mytown.asahi.com/shizuoka/news02.asp?kiji=10090