2003年12月26日(金) 00時20分

佐賀銀、「デマメール」送信人を刑事告訴（日経新聞）

　佐賀銀行は25日、「銀行の信用を失墜させようとする悪質な電子メールが送信された」として、容疑者不詳のまま信用棄損容疑で佐賀県警佐賀署に告訴した、と発表した。

　同行によると、メールは同行の経営が悪化しているなどとして預金の引き出しを勧める内容。24日ごろ送信されたとみられ、25日午前中から同行に問い合わせが入り始めた。メールは携帯電話などを通じて不特定多数に転送され、同行の店舗には預金を引き出そうと顧客が列を作った。

　25日会見した松尾靖彦頭取は「メール記載のような事実は全くない。悪質なデマで、言葉に表せないほど腹立たしい」と述べた。同行は預金の引き出しにはすべて応じており、「資金繰りにも問題はない」（総合企画部）として預金者に冷静な対応を呼びかけている。

　財務省福岡財務支局の村上和也支局長は25日夜、「メールに記載のような事実は全くない。同行の経営内容、健全性、資金繰りは問題ない。預金者には冷静な対応をお願いしたい」とのコメントを出した。(00:20)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031226AT1G2504925122003.html