悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年12月26日(金) 11時24分

SCO による訴訟は「恐くない」、Linux 配備姿勢衰えずjapan.internet.com

SCO Group は、自社が著作権を持つコードが Linux カーネルの特定バージョンに盗用されていると主張し、 IBMを提訴 したり他社に対しても提訴の可能性を警告したりしているが、Linux 配備のペースは衰えを見せていない。そんなことが調査で分かった。

この調査は、IT コンサルティング会社 RobertFrancesGroup が15の企業や大学などを対象に行ない、最近終えたばかりのもの。同社の主幹調査フェロー Evan Bauer 氏によると、調査対象企業/大学にとっては、コスト節減の魅力および GPL (一般公衆利用許諾契約書) に護られているという意識が大きく、 SCOGroup ( NASDAQ:SCOX ) による訴訟の恐れへの懸念を上回っているという。

「(調査対象企業/大学の中で) ユーザーとしての自社/自校に何らかの法的責任があると結論づけたところは1つもない」と、Bauer 氏は説明する。この調査では、SCO による訴訟問題が Linux 配備計画に影響を及ぼしているかどうかを質問していた。

調査対象となった企業/大学の約半数は、著作権問題に関して法的責任を問われる潜在的な危険があるかどうか、社内/学内の法務部門に確認ずみだ。たとえば、Linux カーネルの中に著作権で保護されたコードがあるとして、裁判で SCO に有利な判決が出た場合、Linux ユーザー企業/大学が SCO にライセンス料支払い義務を負うかについて検討したという。調査の結果は2004年1月に発表される予定だ。

「(調査対象となった企業/大学の) 多くは、GPL で完全に保護されていると感じている」と Bauer 氏は言う。GPL (別名「GNU GPL」) とは、オープンソース OS である Linux のソフトウェアおよびソースコードについて、自由にコピー/配布/改変できると詳細に規定した利用許諾契約書のこと。

今回の調査対象となったのは、製造業界、小売業界、金融サービス業界および大学を横断的に調べるため、選ばれた企業と大学だった。


■関連記事
Red Hat、ストレージインフラソフトウェア会社を買収
NTT ドコモ、今後2年間で約370億円の技術開発投資
EMC、仮想化ストレージソフトの VMware を買収
SCO への DoS 攻撃、依然おさまらず
VoIP 普及の加速を予測し、Cisco が製品をアップグレード

デイリーリサーチバックナンバー、コラム、セミナー情報等はこちらから
http://japan.internet.com/

デイリーでお届けする最新ITニュースメールの御購読申込はこちらから
http://japan.internet.com/mail/newsletters.html (japan.internet.com)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031226-00000005-inet-sci