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2003年12月26日(金) 00時00分

『おれおれ詐欺』7月から112件 群銀が確認 7割、行員が防止 東京新聞

 電話で「おれおれ」などと子どもや孫を装い、高齢者らに現金を振り込ませる「おれおれ詐欺」で、群馬銀行は二十五日、今年七月以降、同行からの振り込み分で確認できただけで、計百十二件発生していることを明らかにした。うち、七割に相当する七十八件は行員が声をかけるなどして防止できたという。同行はポスター掲示や行員の「声かけ」などで引き続き防止に取り組む。 (石井 宏昌)

 七月から今月十九日まで、同行の国内百四十五店舗で確認できた「おれおれ詐欺」事件百十二件で、振り込みなどを求められた総額は約一億百万円。うち未然に防止できた七十八件は七千三百万円で、三十四件二千八百万円が被害にあった。百十二件のうち、県内分は九十四件だった。

 七−九月の三カ月間で確認できた発生件数は計十七件だったが、十月には五十三件に急増、十一月は二十四件、十二月は十九日現在で十八件。最近は高齢者だけでなく、五十代の主婦らも被害対象になり、一件あたりの金額も高額化している。

 百万円以上が数十件あり、最高額は三百万円という。

 手口も巧妙化し、最初に警察官を名乗って「事故に立ち会っている。本人に代わる」などと偽った後、「おれおれ」などとだまして現金を振り込ませるケースや、弁護士や暴力団関係者を名乗って事故の示談交渉中であるかのように偽り、「おれおれ」とだます場合もあるという。

 同行が把握していない被害も少なくないとみられ、同行は被害防止を呼び掛けるポスター掲示のほか、店頭や現金自動預払機(ATM)コーナーに行員を配備し顧客に注意を呼びかける。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20031226/lcl_____gnm_____000.shtml