2003年12月26日(金) 00時00分

受刑者書類改ざん、刑務官を起訴猶予 （東京新聞）

　府中刑務所（東京都府中市）で病死した受刑者に関する書類が改ざんされた事件で、東京地検は二十五日、虚偽公文書作成・同行使の疑いが持たれていた同刑務所の刑務官ら十四人について、起訴猶予処分とした。東京地検は「受刑者の死は、刑務官の職務とは関係ない。改ざんは体裁を繕うのが目的で、既に行政処分を受けている」と説明している。

　関係者によると、刑務官らは一九九九年八月、保護房で男性受刑者（４６）が死亡していたのを「寝ていた」と誤信して動静記録表に記入したのを隠すため、「独り言を言って房内をはいかいしていた」と改ざんした。

　東京地検は同日、府中刑務所の受刑者九人分の経歴などを記入した「身分帳」の一部が紛失した事件についても、「書類の管理はずさんだが、刑務官が故意に隠す必然性がなく、散逸、誤廃棄したと推認される」として不起訴処分とした。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20031226/mng_____sya_____009.shtml