2003年12月25日(木) 15時03分

＜ＢＳＥ＞都が食肉販売指導へ　独自に自粛要請も（毎日新聞）

　米国でＢＳＥ感染の疑いがある牛が見つかったことを受け、東京都は２４日、食肉輸入業者の取り扱い実績の調査に乗り出した。厚生労働省が回収指示を出すまでに時間がかかるとみられるため、独自の判断で緊急対策を始めた。輸入実績が判明した業者に対しては、販売自粛を指導する方針。

　都健康局によると、調査対象は、都がこれまでの食品監視活動などで情報をつかんでいる都内の食肉輸入業者。牛の脳や脊髄（せきずい）、回腸遠位部（小腸の一部）などの特定部位が混入している可能性がある食肉を、米国から輸入したことがあるか否かを調べている。

　厚労省は２４日から、業者別と製品別に米国産牛肉の輸入実績を確認中で、特定部位が混入した恐れのある牛肉の輸入が確認され次第、回収を指示する予定。都は「国からリストが提供されるまでの間、時間差で危険な食肉が流通しないよう、独自の調査と都内の業者への情報提供を始めた」（食品監視課）という。２５日正午現在、特定部位の輸入者は見つかっていない。【奥村隆】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031225-00001073-mai-soci