2003年12月25日(木) 00時00分

ヤミ金の２被告に実刑判決 地裁『弱みつけ込み卑劣』 （東京新聞）

　計百五万八千円を貸した十二人から計百八十万四千円の利息を受け取る、違法なヤミ金融を営んでいたして、出資法違反などの罪に問われた広告代理業田島利幸（５３）、いずれも無職の三觜竜也（３２）、吉田憲雄（３４）、吉原宏治（３２）の四被告の判決公判が二十四日、横浜地裁であった。

　広瀬健二裁判官は「社会的、経済的弱者の弱みにつけ込んで金を搾り取る卑劣な犯行」として、田島被告に懲役一年四月、罰金二百万円（求刑懲役二年、罰金二百万円）、吉原被告に同一年二月、同二百万円（求刑同二年、同二百万円）の実刑を言い渡した。三觜、吉田両被告には懲役一年、罰金百万円（求刑同一年、同百万円）執行猶予五年を言い渡した。

　広瀬裁判官は判決理由で「被告人らは出資者、総括責任者、営業担当者などと役割分担をし、十日で約二割から十九割余りの高い金利を要求した。ヤミ金融による悲劇が続発し社会問題化している今日、厳しく臨まざるを得ない」などと述べた。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20031225/lcl_____kgw_____003.shtml