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2003年12月24日(水) 07時03分

名取・ミナトタクシー 29年間無許可営業の疑い河北新報

 国の許可を受けずにタクシーを29年間にわたり営業したとして、東北運輸局は23日までに、仙台市などで格安タクシーを運行するミナトタクシー(宮城県名取市、高橋勝男社長)を道路運送法違反(無許可営業)の疑いで来月にも宮城県警に告発する方針を固めた。東北運輸局は「29年間も無許可営業したケースは聞いたことがない」としている。

 東北運輸局によると、営業許可を受けていたのはミナトタクシーの関連会社で、高橋勝男氏が社長を務めるミナト高橋新蔵商店(名取市)。同商店は実際にはタクシーを運行せず、ミナトタクシーが営業していた。

 自転車販売修理などを手掛けていた同商店は1953年にタクシー事業に参入し、74年にはミナトタクシーを設立。ミナトタクシーは運転手を募集して雇用関係を結び、諸経費などを負担。車両登録は同商店が行っていた。
 ミナトタクシーは営業許可事業者でないため、東北運輸局の行政指導の権限が及ばない。運輸局は、違反が長期にわたるとして、ミナトタクシーを県警に告発する方針を決めた。

 運輸局はミナト高橋新蔵商店に、許可事業者でありながら営業していなかった道路運送法違反で行政処分することを通知した。異議がなければ来月中旬にも、車両の使用停止を含む行政処分と事業改善命令を出す見通し。運輸局の調べに対し高橋社長は違反を認めているという。

 ミナトタクシーの奥山仁社長室長は「許可を取っていなかったのは故意ではなかった。運輸局の指導に従い、一日も早く正常な形に移行したい」と話している。
 ミナト高橋新蔵商店は今年7月、タクシーの規制緩和後、東北で初めて運輸局に初乗り運賃の値下げを申請、認可された。8月末から仙台市内で初乗り340円のタクシー(小型車)を運行している。
(河北新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031224-00000007-khk-toh