2003年12月24日(水) 00時00分

足銀１１０番　行員から悩み相談も 怒りや嘆きの訴え４０件 （東京新聞）

　市民団体の「市民オンブズパーソン栃木」（米田軍平代表）は二十三日、破たんした足利銀行の行政責任などに対する意見を、電話とファクスで募る「足銀問題一一〇番」を実施した。午前十時から午後四時までで四十件の意見が集まった。株主からの怒りや嘆きの訴えが多く、中には泣きだす人もあったという。

　公金計約十億二千万円を支出した県と十二市にについては、「リスクがある民間の企業経営に税金を投入するのは常識外」など、何らかの責任について言及する意見が二十件。「やむをえなかったのでは」「国に責任をとらせるべき」などの意見もあった。

　また、足銀行員を名乗る男性から「優先株主から『自殺する』『殺すぞ』など苦情の電話が多いが、明確な説明ができない」と、悩みを打ち明ける電話もあったという。

　パーソン栃木はこれらの意見を踏まえて、来年一月中に、県と十二市、各議会に対して公開質問状を提出する方針だ。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20031224/lcl_____tcg_____000.shtml