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2003年12月24日(水) 21時00分

不要な手術で死亡、東邦大に2000万円賠償命令日経新聞

 東京都目黒区の東邦大付属大橋病院で肝臓がんの切除手術後に死亡した男性(当時70)の遺族が、「行うべきでない危険な手術を行った」などとして同大と主治医らに総額4200万円余の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、東京地裁であった。佐藤陽一裁判長は病院側の過失を認め、計約2100万円の支払いを命じた。

 佐藤裁判長は判決理由で「がんが他に転移していて手術の効果は乏しかった上、病巣の状態から大量出血の危険性が高かった」と指摘。「男性は行うべきでなかった手術で貴重な余命を縮められた」と結論付けた。

 「医師が自分の技量を試すために手術を行った」とする遺族側の主張については「証拠がない」として退けた。

 男性の三男(44)は判決後、「父は手術の後15日間、苦しみ抜いて死亡した。裁判でやっと事実が確認でき、少し親孝行ができた」と話した。

 判決によると、男性は1997年4月に手術を受けた後、手術時の出血などで肝不全状態に陥り15日後に死亡した。(21:00)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031224AT1G2403624122003.html