2003年12月24日(水) 19時48分

＜１０〜２０代女性＞適正なのに「太っている」が６割以上（毎日新聞）

　適正体重なのに自分を「太っている」と評価している１０代女性は７割を超え、２０代で６７％に上ることが２４日、厚生労働省の０２年の国民栄養調査で分かった。実際に適正体重よりやせている２０〜３０代女性の割合も２０年前の２倍と増えた。

　調査によると、日本肥満学会が採用している肥満の指標（ＢＭＩ）で見ると、適正な数値を維持しているのに「太っている」と考えている女性の割合は１０代で７０．９％（４年前の調査で５８．１％）▽２０代６６．７％（同５１．１％）▽３０代５９．８％（同４９．１％）▽４０代５９．５％（同５１．０％）▽５０代５３．４％（同５１．０％）▽６０代５０．７％（同４．・５％）と各年代で増加した。

　太っていると評価した理由として１０〜２０代女性の６割以上が「他人と比べて」と答えた。また、ＢＭＩが適正な数値より少ない低体重の女性の割合は２０代が２６％で２０年前の調査の２．３倍、３０代が１５．１％で、同じく１．９倍になった。低体重の１０代女性の４１％が「体重を減らそうとしている」と回答した。

　同省生活習慣病対策室は「女優などへのあこがれから、若い女性は特に外見を気にしているのかもしれないが、適正な体重管理を行わなければ、月経不順や骨粗しょう症にもつながる可能性がある」と注意している。

　ＢＭＩは体重（キロ）を身長（メートル）の２乗で割った数値で１８．５未満を低体重、１８．５以上２５未満を適正体重、２５以上を肥満と判定している。【須山勉】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031225-00000030-mai-soci