2003年12月24日(水) 12時21分

ミス起こした医師を再教育　厚労省が医療安全対策（共同通信）

　医療事故が相次ぐ事態を受け厚生労働省は、医療ミスを起こした医師に再教育を受けさせたり、手術の記録をビデオで患者に提供、手術室での透明性を向上させることを盛り込んだ総合対策をまとめ、坂口力厚労相が２４日、緊急アピールとして発表した。
　２００４年度にできるところから着手し、研究班も設置、必要な検討を始める。
　安全対策は「人」「施設」「もの」の３分野で立てる。「人」の分野では、医師や歯科医師の資質向上のため、学会や医師会主催の研究会などの受講歴を報告させる。事故を繰り返す「リピーター医師」を含め、医師が業務停止の行政処分を受けた場合、その期間中に委託機関で再教育を受けさせる。
　「施設」では、事故の多い集中治療室（ＩＣＵ）でのリスク要因の特定や安全ガイドラインの作成に着手。手術室の透明化ではビデオのほか、血圧変動のモニターなども提供できないかを研究する。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031224-00000091-kyodo-soci