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2003年12月24日(水) 11時58分

<BSE>感染疑われる牛1頭が米国内で初確認 米農務省発表毎日新聞

 【ワシントン和田浩明】米農務省は23日夕(日本時間24日朝)、BSE(牛海綿状脳症)の感染が疑われる牛1頭が米国内で初めて確認されたと発表した。牛はすでに処分され、肉はワシントン州内の食肉処理に運ばれた。同省は回収作業を進める一方、飼育農場を閉鎖、感染経路の特定を急いでいる。また、組織標本を英国に送って確定検査を依頼し、国際獣疫事務局(OIE)にも経緯を通報した。

 ベネマン農務長官は同日の緊急会見で「米国の食物供給の安全性には自信がある。人間へのリスクは極めて低い」と述べた。米国内で危険性が指摘されている食物供給網を狙ったテロの可能性については否定した。

 農務省によると、問題の牛は5〜6歳のホルスタイン種の乳牛で、米国最北西部のワシントン州で飼育されていた。今月9日、食肉処分のため解体場に移送されたが、足元がふらつくなどの症状があったため、組織標本を同省の国立獣医療研究所が2度検査。23日に「陽性が推定される」(同長官)結果が出た。

 この間、問題の牛の肉は同州内の2カ所の食肉処理に送られた。同省は、この牛肉が市場に出回っていないかどうかを調べるため、流通経路の調査を急いでいる。同省は「脳やせき髄、回腸など、感染源となりうる部位は除去ずみで二次感染の危険性はほとんどない」と説明した。英国での確定検査は、3〜5日で結果が出るという。

 今年5月にカナダのアルバータ州で発生した感染事例との関係についてベネマン長官は「判断するのは早いが、種類の違う牛であり、関連は薄い」と述べた。

 同省によると、米国はBSE対策で牛の一部検査を実施しており、02年度は約2万頭を調べた。しかし、国内の牛の総数は1億頭に上るため、専門家の中には「検査範囲を拡大すべきだ」との声も出ている。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031224-00001029-mai-soci