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公安調査庁は、オウム真理教（アーレフに改称）や過激派、北朝鮮などの動向を分析した０４年版の「内外情勢の回顧と展望」をまとめた。来年２月にオウム真理教元代表・松本智津夫（麻原彰晃）被告（４８）の一審判決が控えており、信徒による不法行為の発生を懸念している。
「回顧と展望」によると、教団改革を進めてきたアーレフの上祐史浩代表が信徒の反発を受け、１０月中旬に事実上、教団の指導から退いた。その後は幹部５人による集団指導体制に移り、松本被告への絶対帰依を強調する指導を復活させているという。
同庁は「来年２月の判決に向けて今のところ具体的な動きはないが、信徒らがどう動くのか、警戒していく」としている。
このほか同庁は、イスラム系のテロリストが国内で活動する際に、拠点となる可能性がある在日イスラム社会に対しても、調査を強めていく方針を明らかにした。
(12/24 08:23)